ラーニングPM ・ 定期テスト・小テストの前に
テストの日と、範囲を初めて勉強する日を入れてください。1回目の見直しをいつにすると忘れにくいかを、間隔と記憶の研究から計算して、範囲ごとの予定表にします。
範囲は、英単語の1課分、社会の1単元など、「何も見ずに思い出せるか」を確かめられる大きさで分けると使いやすくなります。
● 初めて勉強する日 ◆ 見直し(何も見ずに思い出してから答え合わせ) ■ テスト
はじめに3回、そのあと日をあけた見直しで1回ずつ、という目安は、大学生の実験から勧められているものです(Rawson & Dunlosky, 2011)。大学の授業でも、この方法で練習した内容は試験の点が高くなりました(Rawson ほか, 2013)。回数は、内容や人によって変わりうるとされています。予定表の「はじめに言えた数」が見直しのたびにふえていれば、うまくいっています。
大学生120人が2つの文章を読み、一方はもう一度読み、もう一方は何も見ずに書き出しました。そのあと、5分後・2日後・1週間後のどれか1回(人によって違う)に、覚えている内容を書き出した実験です(Roediger & Karpicke, 2006, 実験1)。数字は、文章の中の内容のうち書き出せた割合です。
5分後はもう一度読んだほうが多く覚えていましたが、2日後と1週間後は逆になりました。同じ論文の実験2では、4回読んだ人は1週間後に40%、1回読んで3回書き出した人は61%でした。
1,354人が32の事実を覚え、間隔をあけて1回見直し、そのあと決まった日数をおいてテストを受けた実験です(Cepeda ほか, 2008)。
| 見直しからテストまで | 実験の中でいちばんよかった間隔 | 研究で推定された間隔 | 同じ日に2回勉強したときと比べて |
|---|---|---|---|
| 7日 | 1日 | 約3日 | 1.1倍 |
| 35日 | 11日 | 約8日 | 1.6倍 |
| 70日 | 21日 | 約12日 | 2.1倍 |
| 350日 | 21日 | 約27日 | 1.8倍 |
右の列は、テストで思い出せた量(再生)の比です。論文は、間隔が長すぎるときの損は、短すぎるときの損よりずっと小さいとまとめています。この道具の1回目の見直しの日は、「研究で推定された間隔」の比をもとに計算しています。
大学生が数学の問題を練習し、1週間後にテストを受けた実験です(Rohrer & Taylor, 2007。実験1は並べ方の数を求める問題、実験2は立体の体積を求める問題)。数字はテストの正答率です。
実験2では、練習中の正答率は種類ごとにまとめたほうが高く(89%と60%)、1週間後のテストでは逆になりました。