授業のあと

CYCLE ── 授業のあと

90分が終わってから、
次の90分が始まるまで。

週に1回、90分。時間の数字だけで並べると、どこと比べても同じに見えます。実際に違うのは、授業が終わったあとです。

その日のうちに3種類、日曜日に1種類、月に一度もう1種類。ご家庭に届く紙は、月に十数枚になります。ここでは、それが何で、いつ届いて、何のためにあるのかを順に置いていきます。

まず、90分をどう使っているか

授業は前半と後半で、やっていることがはっきり分かれています。

前半
前回の答え合わせ

前の週に配ったレポートとスライドには、確認する項目が並んでいます。それを口頭で聞いていきます。時間を空けても自分の言葉で言えるかどうかは、その場で解けたかどうかとは別のことなので、必ず日を改めて確かめます。

後半
詰まっている場所の特定

事前に用意してもらった課題を扱います。持ってくるものが決まっていない場合は、一緒に探すところから始めます。そのやり取りを、単元ごとに切り分けて記録します。何ができたかではなく、そこに私がどれだけ手を貸したかを記録します。

この後半の記録が、以降に届くものすべての材料になります。レポートは授業とは別に作っているのではなく、授業そのものを書き起こしたものです。
授業のあと、その日のうちに 3種類

同じ90分から、保護者の方に読んでいただくものと、お子さん本人が読むものを別々に作ります。読む人が違えば、必要な情報も書き方も違うためです。

保護者の方へ
統計レポート

その日に扱った項目を全件並べ、それぞれに私がどれだけ手を貸したかを5段階で記録したものです。数値は4つ。自力で説明できた割合、取り組む前の段階で止まっていた割合、その平均、1項目あたりの介入回数。

測っているのは理解度ではありません。理解したかどうかは録音から読み取れないので、読み取れること——私が何を言って、お子さんが何を言ったか——だけで組み立てています。

統計レポートの1ページ目。4つの指標と、到達段階ごとの件数が並んでいる
実際にお渡ししているものです(お名前は伏せています)。この後に、扱った全項目の一覧、その日いちばん手を貸した場面の詳細、次回の確認事項が続きます。
お子さん本人へ
授業復習レポート

その日扱った項目ごとの要点と、チェック問題、そして解答編。授業中に板書を書き写す必要をなくすためのものです。手を動かしていると勉強しているように見えますが、そのあいだ頭は止まっています。記録はこちらで引き受けます。

自力で答えられた項目には、チェック問題を作りません。作るのは、届かなかったところだけです。

授業復習レポートの1枚。要点、その日どこまで自力だったか、チェック問題が並んでいる
1項目につき1枚。要点の下に「今日の状況」として、その項目でどこまで自力だったかを添えます。高校生の資格試験対策の回です。
解答編。先に見ないよう注意書きがあり、合格の基準が2点ずつ示されている
解答は巻末にまとめて置きます。何をどこまで言えれば合格かを、項目ごとに2点で示します。答えを先に見ると、できたつもりになるだけなので、そう書いてあります。
お子さん本人へ
授業回想ノート

要点だけでは足りなかったところを埋めるための冊子です。市販の参考書と違うのは2点あります。

ひとつは、そのページに本人が写っていること。「このとき『波が穏やか』と気づいたよね」と、自分が実際に言った言葉から解説が始まります。もうひとつは、その日扱った項目しか載っていないこと。開いた瞬間に終わりが見えます。

授業回想ノートの表紙。この日扱った16項目が、実は2つの原理でまとまることを示した図
冒頭に「つながりの図」を置いています。この日は16項目ありましたが、実際には少数の原理を条件だけ変えて聞いているだけでした。バラバラに覚えている状態を、ここで畳みます。
授業回想ノートの解説ページ。本人の発言の引用から始まり、授業で使った説明がそのまま文章になっている
解説は、授業で実際に使った言葉のまま書きます。参考書が別のたとえで説明すると、覚えることが2つに増えるためです。
日曜日に 週次レポート

その週に扱った内容を、片づいたものと残っているものに振り分けます。残っている項目には、問いとヒントだけを載せます。答えは載せません。

週次レポート。今週クリアしたものと、まだ残っている確認ポイントが番号付きで並んでいる
残っている項目は、重い順に並びます。上から進めれば、崩れている場所から手がつく順序になります。

このレポートには、続けるほど価値が増えるという性質があります。1週目は1週分ですが、半年続ければ半年分の「まだ言えないこと」の一覧になります。

残っている確認ポイントの蓄積
1週目定期試験前

定期試験の前や受験の直前に、何を確認すればいいかを探す必要がなくなります。市販の問題集と違い、ここに載っているのはその子がまだ言えなかったことだけです。すでに言えることは、載っていません。

月に一度 月次レポート

1回の授業の数値は、扱う単元によって上下します。新しい単元に入った月は自力で答えられる割合が下がりますが、それは自然なことです。ですので、月単位で前月と並べたものを別にお出しします。

月次レポート。到達段階の分布と、前月との比較が並んでいる
前月との差を矢印で示します。見ていただきたいのは1回の数値ではなく、月をまたいだ動きのほうです。

ここで一番読み取れるのは、実は自力で答えられた割合ではありません。ほとんどの項目は、その中間の段階に入ります。中間のどこにいるか——問いかけだけで届いたのか、道すじを示す必要があったのか——が、その月の実態をいちばんよく表します。

この段階の説明は、判定の基準そのものを含めてコラムで全文公開しています。何をもってどの段階と判断しているかは、ご家庭から検証できる状態にしてあります。
月のはじめに 指導報告書 + 請求書

請求書は単独では出しません。いつ何分の授業を行い、その回で何を扱ったかを並べた指導報告書と、1枚になっています。

金額の内訳だけを見ても、その月に何があったかは分かりません。何に対しての請求なのかが、同じ紙の上にある状態にしています。

指導報告書兼請求書。実施日・指導内容・時間の一覧と、請求内訳が1枚になっている
実施日ごとに、その回で扱った単元が入ります。金額とお振込先は伏せています。
そして、次の授業へ 前半に戻る
日曜日に届いたレポートが、次の授業の前半で使われます。

週次レポートに残っていた項目を、次の授業の冒頭で口頭で確認します。答えられたものは片づき、答えられなかったものは残ります。一度扱った内容も、時間を空けて再確認するまで完了とはしません。

そこでの結果が、またその日のレポートに入る。90分は週に1回ですが、記録は途切れずに続いています。このページに並べたものは、ばらばらの成果物ではなく、ひとつの輪の断面です。

なぜ、5名までなのか

受講枠を常時5名までとしています。人数を絞ること自体を売りにしているのではなく、ここまでのものを1人分作るのに時間がかかるからです。

1人につき、1か月で次のものが出ます。

  • 授業ごとに3種類 × 月4回 = 12点
  • 週次レポート 4点
  • 月次レポート 1点
  • 指導報告書 1点

加えて、お渡しする前にすべて目を通します。録音の書き起こしには聞き間違いが混ざるため、そのまま配ると誤ったことを覚えさせてしまいます。この確認を省かない限り、5名が上限です。

枠が空いていないときは、お待ちいただくことになります。

この工程に、実際どれだけ時間がかかっているか

ここまでを、契約前に一度体験できます

無料の体験授業を受けていただくと、その日の指導報告と分析レポートが実際に届きます。文章で読むより、手元に届いたものを見ていただくほうが早いと思います。